多文化間精神医学会

多文化間精神医学会(大会長 京都大学精神医学教室 村井俊哉教授)にてスティーヴン・マーフィー重松先生(スタンフォード大学医学部「ハートフルネス・ラボ」主宰・臨床心理学博士)の特別講演「Mindfulness in Japan and United States」で上床輝久先生とともに岸本も座長を務めさせていただきました。


ご講演の中で、米国での医療従事者への教育としてご紹介された以下のお話がとても印象的でした。

ハーバード関連病院マサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital:MGH)でアフリカ系アメリカ人としては初めて教授になったChester Pierce医師(精神科医)は、医療従事者が患者と向き合い、相手を理解していくための重要な方法は、まず、医療従事者自身が自分自身を知り、自分の体験を理解することだと教えていたというお話。

そして、Richard Katz博士(ハーバード大学・臨床心理学者)は、間違いが起きて悩む医療従事者に対して、間違いをおかすこと自体はOK、間違いから学ぼうとオープンになること、そして自分自身のヴォルナラビリティ・自分の持っている弱さに気づき受容していくことが大切だと説いていたというお話でした。

私自身、ボストン在住時にMGH産婦人科で医療の質・患者安全の管理者として働いていた中で、仕事として関わっていたことと、今回のご講演での学びには重ね合わせることが多々ありました。

重松先生のご講演では奥様のマーフィ重松ちなさんにもご尽力をいただき、すばらしいご講演のひとときとなりました。ハートフルなご講演をありがとうございました。

 

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マインドフルネスストレス低減法8週間プログラム

大阪大学医学部キャンパス内でのマインドフルネスストレス低減法(Mindfulness Based Stress Reduction  MBSR)8週間プログラムを終えました。

全員の方が8週間を共に成し遂げて、皆様とセッション8を無事に迎えられたことを感謝しています。

他の参加者の方々の「完璧ではない」様子からこそ、お互いに洞察が深まり、まさに”Practice makes imperfect” マインドフルネスを練習すればするほど、自分や相手、物事が完璧ではないことを許容する力が耕されていた様子が印象的でした。MBSRのプログラムの持つ力や、心理的に安全で信頼できるグループ形式ならではの力を改めて感じました。

MBSRは普段の生活での実践や気づきこそが大切で、そこをサポートするものとして瞑想なども行ないます。

沈黙の瞑想リトリートは、秋景色の残る京都・下鴨の畳の上で静かに行ないました。ボディスキャンやマインドフル・ムーブメント、味わって歩く瞑想や、食べる瞑想、呼吸の瞑想など。木々を眺められる2階のお座敷にて。

 

オーガナイズをしていただいた阪大医学部保健学科の教員・院生の皆さま、参加してくださったみなさま、たくさんの学びをありがとうございました。MBSR8週間プログラムは7回目でしたが、初心に立ち戻り、こちらが教わることに溢れていて、最後の振り返りは感動のひとときでした。

 

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アトピーへの遠隔マインドフルネス臨床研究

京都大学では、アトピー性皮膚炎の患者さんに自宅から参加できるオンライン・グループ形式のマインドフルネスや自分への思いやりのプログラムを臨床研究として提供しています。18歳以上の患者さんでご関心のある方は、スマイルスタディのウェブサイトをご覧ください。

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マインドフル セルフ・コンパッション8週間プログラムを終えました

マインドフル セルフ・コンパッション(Mindful Self-Compassion MSC)8週間形式のプログラムでは7回目。7回目は京都で開催し、京都大学マインドフルネス&セルフ・コンパッション研究会(精神科医 上床輝久、臨床心理士 岸本早苗 共同発起人)のメンバーも参加しました。2016年に国内で初めてMSC8週間プログラムを開催した際に場をお借りしたmanjuさんにて。瞑想のリトリートでは秋晴れの京都御苑を散策しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

半数近くは以前の8週間や5日間形式の受講者が申し込んでくださいました。初回の懐かしいメンバーでお届けできたことや、1年〜3年を経て再度受講してくださった方とMSCの旅をまたお供できたこと、そして新たにMSCを知ってくださった方との出会いに感謝しています。

感情を揺さぶられることもあるセッションの中で、休憩時間はホッとできるひととき。毎回手作りのお菓子を差し入れてくださったパティシエの方や、あたたかい出来立てハーブティーなどを用意してくださったmanjuさん、ありがとうございました。参加者の皆さんにとって、小腹が満たされ、心が満たされ和む、かかせないひとときとなりました。

 

 

自分を知り、そのままの自分を受け容れることができた。こんなにも心を開いて安心できるとは思わなかった。

安心して、コアバリューに沿った人生を生きられる。

と参加者の方からフィードバックをいただきました。参加者皆さんや講師とともに信頼できて安心できるグループ文化を育てながら8週間の自己探検の旅を続けるMSC。

MSCの講師トレーニングを受ける方がこれからも少しずつ増え、国内でもMSCに興味を持ってくださる皆さんにとって受講できる機会が増えていくことを願っています。

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「マインドフルネスを活用! 自分を労わるメンタルエクササイズ」

『婦人画報』にマインドフルネスを土台にしたマインドフル セルフ・コンパッションの紹介記事を掲載していただきました。心をいたわり、心が強くなるヒント。『ヴァンサンカン』や『ELLE girl』と同じ内容です。

「マインドフルネスを活用! 自分を労わるメンタルエクササイズ【前編】」

「マインドフルネスを活用!自分を労わるメンタルエクササイズ【後編】」

「日常のちょっとした瞬間に心を鍛える「マインドフルネス」を活用した心のエクササイズで、疲れが出やすいこの季節、自分自身のケアに力を入れてみませんか。」(『婦人画報』twitter

(マインドフル セルフ・コンパッションMSCはクリスティン・ネフとクリス・ガーマーによって共同開発されたプログラムです)

(写真:ハースト婦人画報社)
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「自分に優しくするのが効果的! マインドフルネスで心のエクササイズをしよう」

ハースト婦人画報社さんからの取材を受けて、世界メンタルヘルスデーの今日10月10日、マインドフル セルフ・コンパッションの心のエクササイズを紹介する原稿をヴァンサンカンやELLE girlの記事に配信していただきました。多くの女性たちの心が清められ、健やかに生きられますように。

(写真:ハースト婦人画報社)

(写真:ハースト婦人画報社)

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Zen2.0「マインドフルネス&セルフ・コンパッションが導く心のつながり」

Zen2.0@鎌倉・建長寺。9/22午後「マインドフルネス&セルフ・コンパッションが導く心のつながり」登壇します。満席だった整理券について、本日20:00〜若干名の追加募集がされるそうです。

「自分が苦しい時、どんな風に自分と接していますか?自分を責めたり、自己批判をしがちな人もいるかもしれません。マインドフルネスを土台に、内側からのコンパッション(慈悲・思いやり)を育む「マインドフル セルフ・コンパッション」では、苦しい時こそ、自分をいたわり包容する器を耕します。自分を思いやる力は、心の健やかさや人生への満足感、しなやかに立ち直る力などが高まるだけでなく、共通の人間性をより感じることができたり、他者を思いやる力も高まり、私たちに深いつながりや感謝をもたらします。このセッションでは、研究報告もご紹介しながら、マインドフル セルフ・コンパッションの心のエクササイズや瞑想を一緒に体験します。」
”How do you treat yourself when you suffer? Some of you might blame or criticize yourself. Mindful Self-Compassion nurtures inner compassion developed through mindfulness. MSC cultivates resources of caring and embracing yourself when you are having a difficult time. The power of self-compassion improves your mental health, life satisfaction, and resilience, and also it can bring us sense of common humanity more, compassion towards others, and deeper connections and gratitude. In this session, some of research results about mindfulness and self-compassion will be introduced, and we will do some heart exercises and meditations together.”
https://zen20.jp/

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「マインドフルネスの今を俯瞰する」(東京・Nagatacho GRiD)

MINDFULNESS NOW〜マインドフルネスの今を俯瞰する〜(東京・Nagatacho GRiD)に久賀谷亮さん(精神科医、ロサンゼルスTransHope Medical院長)との対談や、登壇者の皆様とのパネルディスカッションで登壇いたしました。登壇者の久賀谷亮さん、伊藤公健さん(元株式会社ヨギー代表取締役CEO)、川上全龍さん(京都・妙心寺春光院副住職)、中村悟さん(ヤフー株式会社 マインドフルネス・メッセンジャーズ)、吉田昌生さん(一般社団法人マインドフルネス瞑想協会代表理事)、主催者の株式会社Melon 橋本大佑さんと、開始前に一枚。医療、研究、仏教、企業経営、そして参加者からの声の織り混ざった多角的な視点で、90名ほどの参加者の方々と共に、時に批判的にマインドフルネスを俯瞰する熱い集いでした。

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京都大学 健康管理部門/健康管理センターでのマインドフルネス

京都大学で、健康管理部門/健康管理センターのもと、職員・学生の方と月に一度、マインドフルネスを体験する集いをしています。https://twitter.com/kuhealthycampus
当面、参加者は学内限定で、建物は施錠されています。京大の学生・職員の皆さまでご関心をお持ちの方は、京大ヘルシーキャンパスのホームページやツイッターをご覧ください。

(写真は京大ヘルシーキャンパスtwitterより)

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「まず、自分をいたわるために マインドフルネス&セルフ・コンパッション」

「まず、自分をいたわるために マインドフルネス&セルフ・コンパッション」 医学書院さんの「看護教育」6月号にて特集を組んでいただきました。編集者の番匠さんとのご縁をいただいてから約1年。番匠さんのお力添えのもと、じっくりと暖め、準備を重ねてきた大切な企画。マインドフル セルフ・コンパッションMSCを実際に受けてくださった秋山美紀さん、佐藤寧子さん、台野悦子さんと共に実現した特集記事です。

看護の臨床、教育、研究の領域でご活躍なさっている、尊敬するお三方は、MSCも真摯に体感なさっている貴重な方々。秋山美紀さん、佐藤寧子さん、台野悦子さんでなければ伝えられないメッセージを熱く綴っていただき感謝するとともに、ここまでお力をいただいた皆様に心よりお礼を申し上げます。

看護教育に携わる方を対象とした雑誌ではありますが、人へのケアにさまざまな立場で関わる方(きっと、みなさん!)、教育に携わる方々、みなさんに広く読んでいただけたらうれしく思います。自分のケアができてこそ、他者のケアができる。マインドフルネス&セルフ・コンパッションを通じて日本のチーム医療の質や安全にも貢献できることを願っています。

 

 

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