マインドフルネスの本との初めての出会いは、ジョン・カバットジン博士(マサチューセッツ大学)のご著書 “Wherever you go there you are” (1994)でした。この本をプレゼントしてくださったのは、敬愛する心理療法家の故スーザン・ヴォーゲル先生で、ボストン留学中の2008年のことでした。スーさんは、ハーバードの学生たちのカウンセリングをなさったり、臨床家への指導にも注力され、故エズラ・ヴォーゲル Ezra Vogel先生とともに日本にお住まいになったこともあるかた。芯があり、心根が優しくてあたたかい、本当にすてきなかたでした。
(マサチューセッツ州・ケンブリッジ)
“Wherever you go there you are”の翻訳本・邦題「マインドフルネスを始めたいあなたへ」や、私の講義でもよくご紹介している「マインドフルネスストレス低減法」(ジョン・カバットジン著の翻訳本)などの翻訳書とともに、「セルフ・コンパッション 新訳版」や、単行本「自分を思いやるレッスン」を飾っていただき、丸善さんに心からお礼を申し上げます。
Self-Compassion Training for Healthcare Communities (SCHC)と呼ばれるこのプログラムは、科学的なエビデンスが報告されているマインドフル・セルフ・コンパッション MSC (テキサス大学のクリスティン・ネフ博士とハーバード大学のクリス・ガーマー博士による共同開発)をベースに、医療職など医療現場で忙しく働く医療従事者を対象にセッションの時間を短縮し、現場で感じるニーズにより寄り添いながら体感できるプログラムとして応用されたものです。