
クリスティン・ネフ博士が10年前に出版なさったご著書「Self-Compassion: The Proven Power of Being Kind to Yourself」の新訳版(金剛出版)が先月出版されました。共同監訳の一人として岸本も入らせていただきました。
日本では、7年前に「セルフ・コンパッション」(クリスティン・ネフ著)の初版翻訳本(石村郁夫・樫村正美訳)が出版されました。多くのかたの心に響く素晴らしい書です。私がマインドフル・セルフ・コンパッションMSCのプログラムを受けたのも、偶然に同じ頃でした。
MSCの会場はマサチューセッツ州アーリントン。写真は当時休憩時間に撮ったもの。この街は、25年くらい前に飾っていたカレンダーに水彩画で描かれていた地でした。当時は闘病生活で自宅で過ごしていましたが、まさか自分が自由に外出できるようになったり、お気に入りの水彩画風景のあるマサチューセッツに暮らすことになったりするとは想像もしていませんでした。
セルフ・コンパッションの研究者のクリスティン・ネフ博士がご著書「セルフ・コンパッション」を綴られていた時は、クリストファー・ガーマー博士(マインドフルネスをベースに心理臨床をなさっていた臨床心理学者)とちょうどMSCのプログラムを開発中だったとのこと。そのご様子もご著書の中でほんの少しですが触れられています。
年月を経て、「セルフ・コンパッション新訳版」の監訳チームに入らせていただいたご縁に感謝しています。

〜「セルフ・コンパッション 新訳版」刊行記念トークセッションのお知らせ〜
初版を翻訳、新訳版を監訳なさった石村先生とのオンライン対談イベントが、金剛出版さん主催にて開催されます。ご質問の受付は8月17日夕刻までのようです。
ネフ博士ご自身が、苦悩を感じることに心を開いて、その苦悩にセルフ・コンパッションとともに寄り添ってきた歩みをオープンに綴っていらっしゃる本書では、学術的な説明も豊富な本格的な書です。読者お一人お一人にとって、心に刻まれる大切な本となりますに。
刊行記念トークセッションでは、監訳者の私たち自身とセルフ・コンパッションとの繋がりや、セルフ・コンパッションの活用術などを対談予定です。
