京都大学大学院医学研究科 健康増進・行動学教室では2016年より、アトピー性皮膚炎患者さんへの遠隔オンライン・グループ形式のマインドフルネスおよびセルフ・コンパッションの臨床研究の準備をはじめ、予備試験を経て、エビデンスの質の高いランダム化比較試験を行なっています。参加協力者を募集中です。
患者さんのクオリティ・オブ・ライフ(生活・人生の質)向上につながる治療への貢献を目指し、アトピー性皮膚炎をもつ患者さんやご家族、アトピーや臨床研究、マインドフルネスを専門にする大学教員、医師、臨床心理士によるチームが実施しています。
質の高いチーム医療を行なう上で、患者さん本人の声は必要不可欠です。米国マサチューセッツ州では、臨床、教育、管理、研究のそれぞれの場面に、ご自身が患者さんやご家族としての経験のある方にアドバイザーとして入っていただく取り組みが徐々に進み、州内の全ての病院に患者・家族アドバイザリーカウンシル (Patient Family Advisory Council: PFAC)を設置することが2008年から義務づけられました。

この研究においても、患者さん本人にとってより意味のある治療を開発できる臨床研究となるよう、数名の方に患者・家族アドバイザーとしてチームに入っていただき、予備試験後に患者の視点を反映して臨床研究計画を練り直し、倫理委員会の審査を承認を得て、行なわれています。PFACの実施にあたっては、ハーバード大学の病院でPFACを共同創設し患者家族中心チームケアの文化を育ていらっしゃる Martie Carnieさんにご助言をいただきながら進められています。
詳細内容やご参加協力への申込みはこちらから。京都大学 アトピー性皮膚炎への遠隔マインドフルネス臨床研究